水溶性ビタミン(ビタミンC・B群)・微量ミネラル(亜鉛・鉄・セレン)・プレバイオ・プロバイオティクスについて解説します
ビタミンB群
感染症予防のためには、ビタミンB群も欠かせません。免疫力が働くために白血球が増大している時には特に、ビタミンB群がたくさん必要となるからです。細菌やウイルスと戦うためのエネルギー産生をうながすためにビタミンB群は欠かせないということですね。
また、発熱が起きたときにもビタミンB群(特にビタミンB1)が大量消費されます。なぜなら、発熱するということはエネルギー消費が増えるいうことですので、エネルギー消費に関わるビタミンB1が多く使われることになるからです。ビタミンB群が不足していると、発熱後に神経痛が出たりすることもあるので注意が必要です。
摂取量の目安はB1レベルで150mg程度です。
(普段の生活でビタミンB群が不足していないかどうかもチェックしてみましょう。詳しくはこちら)
ビタミンC
風邪や感染症予防といえばビタミンCも忘れてはなりません。ビタミンCはコラーゲン生成に関わることから粘膜の増強に必要であるだけでなく、白血球の遊走能を向上させ免疫機能を高めるために役立ちます。
摂取量の目安は一日に3000mg以上から、風邪のひき始めや感染症にかかったかな??という時にはもっとたくさん摂ると〇です。(詳しくはこちら)
亜鉛・鉄・セレン
亜鉛や鉄も免役システムを免疫機能を正常に働かせたり、粘膜を健康に保つためにも欠かせないミネラルです。従って、亜鉛も鉄も、感染症予防のためにも重要なミネラルの一つであるといえます。
普段から亜鉛や鉄が不足しがちな人は特に、しっかりと補給するようにしましょう。(詳しくはこちら→亜鉛について鉄について)
また、セレンも感染症予防に役立つミネラルとして挙げられます。セレンには抗酸化作用があり、細胞を元気に保つ働きをしてくれます。セレンを多く含む食材の例は、魚類や貝類、トマト、ブロッコリー、たまねぎ、玄米など。
セレンは、同じく抗酸化作用を持つビタミンCやEを摂ると、より有効に体内で働きやすくなります。
プロバイオ・プレバイオ(腸内環境を整える)
そして、最後の項目になってしまいましたが、免疫機能を高め感染症を予防するために、何よりも大事なのは腸内環境を整えるということです。
なぜなら、免疫機能の7割は腸に存在しており、私たちの身体の免疫機能がしっかり働いてくれるかどうかは、腸の状態によって決まるといっても過言ではないからです。
腸内環境を整えるためには、食生活を見直したうえで、乳酸菌、酪酸菌など(ビオスリー、ミヤリサンなど)といった善玉菌と呼ばれる腸内細菌(プロバイオティクス)を摂ると良いでしょう。
また、オリゴ糖や食物繊維など、善玉菌の栄養源(エサ)となるもの(プレバイオティクス)も腸内環境を整えてくれます。さらに、ラクトフェリンなどのサプリメントもおすすめです。
ですが、腸内環境が乱れている方は、まずは食生活を改めることが最優先です。
(詳しくはこちら)
まとめ
感染症予防のために役立つサプリや栄養素についていくつか挙げてきましたが、何よりも大事なのは腸内環境を良好に保つことと、たんぱく質、ビタミン、ミネラルといった基本的な栄養素が身体の中でしっかり足りているかということにつきると思います。
より正確に自分の身体の状態を知りたいという方はぜひ、血液データをもとにご自身の栄養状態を調べるという方法も試してみてください。