ビタミンB6の概要
ビタミンB6(ピリドキシン)はたんぱく質の代謝に欠かせない重要な栄養素の一つです。
肉やプロテインの摂取が多い人は、ビタミンB6の必要量も増えます。
また、妊娠中や授乳中、閉経後の年代の女性や高齢者はビタミンB6不足が不足しやすいので要注意です。
ビタミンB6は皮膚・髪の毛・歯の健康・免疫機能・神経機能の維持にも欠かせないので、不足すると皮膚炎や口内炎、湿疹、じんましん、アレルギー、神経症状などをおこしやすくなります。
以下の項目に充てまる人は特に、
ビタミンB6が不足しやすいので注意しましょう。
①たんぱく質の摂取量が多い
②アルコール摂取が多い
③腸内環境が悪い
④胃腸が弱い
⑤発育期・高齢者・妊婦さん・授乳中
⑥ピルを飲んでいる
ピルの成分の一部にはビタミンB6の吸収を妨げる成分が入っていることがあります。
⑦冷凍食品や加工食品ばかり食べている
手足の症状とビタミンB6
ビタミンB6不足の初期症状として、指先のしびれやチクチク感が挙げられます。
さらにビタミンB6不足が進行すると、指関節が固くなって曲げ伸ばしをしづらくなって、お皿やグラスを落としてしまうといった症状が出たりすることもあります。
こむらがえり※、手関節の腫脹、へバーデン結節、関節炎、足裏が焼けるようにだるい、といった症状も、ビタミンB6不足が疑われます。
リウマチにもビタミンB6補給は重要です。
(※こむら返りについては、こむら返りの原因・こむら返りの予防法も参考にしてください)
ビタミンB6は月経前や妊娠中のつわり対策にも欠かせない!
ビタミンB6は女性の月経前や妊娠中のむくみにも大きく関係しています。
月経異常や生理痛、月経前症候群(PMS)の予防にも欠かせません。
さらに、妊婦さんのつわりにはビタミンB6や亜鉛が大きく関係していることがわかっています。
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ビタミンB6不足によっておこりやすい皮膚症状
頭のフケや、脂漏性湿疹、皮膚のただれ、湿疹、アトピー、化粧かぶれ、あせも、にきび、じんましん、口内炎などにもビタミンB6不足が関係していることがあります。
ビタミンB6は美肌のためにも欠かせない栄養素の一つなのです。
ビタミンB6不足と神経症状
ビタミンB6は神経伝達物質の合成に関与しており、不足すると神経過敏やイライラ、怒りっぽい、不安、うつ、不眠、学力低下などを引き起こすことがあります。
極端に音に敏感な人も、ビタミンB6不足である可能性が高いです。
また、認知症にもビタミンB6不足が関係することが分かっています。
その他の症状
だるい、つかれやすい、免疫力低下、むくみ、脂肪肝、まぶたの痙攣、アレルギー、胃腸がただれる、チック症なども、他の栄養素と合わせてビタミンB6不足が関係している可能性が考えられます。
ビタミンB6は脂質代謝にも影響するので、不足すると動脈硬化の原因となることもあります。
さらに、霊感が強い人なんかも、実はビタミンB6不足が原因だったりすることもあるといわれています!
ビタミンB6不足を血液検査データから予測する方法については↓
血液検査の「AST」と「ALT」からわかること。ASTとALT値から栄養不足を読み取る
↑で紹介していますので参考にしてください。
★その他の栄養情報や血液データの読み方について調べたい方は下記のリンクへ
★栄養療法についてもっと詳しく勉強したい方は、「分子栄養学実践講座」へ