血糖値をサポートするサラシア茶の効果とは?

今大注目の「サラシア茶」についてお伝えします。

サラシア茶ってどんなお茶?

サラシア茶は、「サラシア」という植物の根を使った健康茶で、インドやスリランカでは何千年にもわたって伝統医学の中で利用されてきたものです。

サラシア茶はほのかな苦味&渋みがあり、ハーブ特有の土っぽい?ようなごぼうっぽい?香りがするお茶です。(個性的な香りだとは思いますが私は結構好きです)

サラシアとは、インドやスリランカなどの熱帯地方に自生するつる性の植物です。

サラシアの根や葉は、5000年の歴史をもつインドのアーユルヴェーダ医学やスリランカのシッダ医学でも、糖尿病予防や肥満対策のためのハーブとして昔から使われていたようです。

サラシアの効能とは

サラシアの成分が現代でも特に注目され始めたのは、1990年以降にその研究が進んでからです。

サラシアの根に含まれる「サラシノール」という成分は、「αグルコシターゼ」阻害物質です。

αグルコシターゼとは、炭水化物(特に二糖類や多糖類)を分解して単糖類にする消化酵素の一つで、食事から摂取した炭水化物を小腸の粘膜から吸収できる形に変える酵素です。

糖尿病の薬として、「αグルコシターゼ」阻害薬が使われることがありますが、この薬は「αグルコシターゼ」の働きを抑制して炭水化物が単糖類に分解されるスピードを緩やかにして、食後の血糖値の急上昇を抑える働きがあります。

これと同様にサラシアにも「αグルコシターゼ」を阻害する物質が含まれており、食事で摂取した糖が小腸で分解・吸収されるのを遅らせ、血糖値の急上昇を押さえてくれる働きがあります。

サラシアは自然由来の血糖値コントロールサポート物質として注目されているというわけです。

ある研究データによると、サラシアエキスを摂取したグループはプラセボ群と比べて優位に血糖値の上昇を抑えられたとしています。

〜サラシアに関する研究の例〜
 健康な人を対象にした研究・・

 サラシアエキス300mg 食後血糖値が20%低下
 サラシアエキス500 mg 食後血糖値が30%低下
 サラシアエキス1000mg 食後血糖値が50%低下
 二型糖尿病患者を対象とした研究・・
 サラシア茶を継続的に飲用することで、食後血糖値が約30%低下し、
インスリン分泌の改善も見られた。

さらに、サラシアは脂肪の吸収を抑えたり、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えるためにも働くため、健康にとても役立つ成分なのです。

最近ではアメリカや日本でもサラシアが健康食品として取り入れられるようになり、サプリメントやお茶として広く知られるようになりました。

サラシア茶の飲み方と注意点

サラシア茶は一日に2〜3杯を目安に食事の前後に飲むと効果的です。

飲み方は普通のお茶と同じで、お湯を注いで飲むか煮出すことでより濃いエキスを摂取することができます。便利なティーバッグになっているものも売られています。

(サラシア茶1杯あたり100mg程度のサラシノールが入っているものと考えられます)

ちなみに、「αグルコシターゼ」阻害物質にはパンやご飯、砂糖に含まれる二糖類や多糖類の分解を遅らせる働きがありますが、すでに分解された形である単糖類(グルコースや果糖)はこの物質の影響を受けません。

市販の甘い飲み物やスイーツ、加工食品の甘味として使われがちな「果糖ブドウ糖液糖」は単糖類であるため、血糖値対策としてサラシア茶を飲んでも血糖値の急上昇は免れませんので、そこは注意してください。

 

 

 

 

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