今日は、片頭痛を引き起こしやすい食べ物についてです。
片頭痛は、体質や生活習慣など様々な要素が原因となって起こっていると考えられるので、そのような根本原因を取り除いて片頭痛を起こしにくい身体を作っていくことが大切なのですが、つらい症状を少しでも起こさないようにするために、片頭痛を起こしやすい食べ物について知っておきましょう。
片頭痛とは
心臓の鼓動に合わせて「ズキンズキン」といった強い痛みが頭の片側(または両側)に現れる頭痛を「片頭痛」といいます。一旦症状が起こると薬を飲んでも効かず、暗い部屋でひたすら痛みが治まるまで我慢しなければならなくなるような重症の方や、嘔吐の症状が出るなど、大変つらい状態になってしまう場合もあります。
片頭痛を起こす刺激となるものは、紫外線や大きな音、強い日ざし、気圧の変化、食べ物など、様々です。身体を動かして血行が良くなったり、ホッとしたときなどに痛みがひどくなることもあります。
片頭痛の原因とは?
片頭痛の原因として考えられるのは、首のこり、自律神経のアンバランス、ミトコンドリアの活性低下、酸化ストレス、炎症体質、栄養不足、精神状態など、いろいろな要素が複合的に影響しあって、片頭痛を起こしやすい体質を作り出しているのではないかと言われています。
また、ある特定の食べ物の影響で片頭痛が起こるという人も少なくありません。下記の食べ物が全て片頭痛を誘発するわけではありませんが、人によって「これを食べると頭痛が起こりやすい」というものがわかっている場合は、様子を見ながら食べる量を調節しましょう。
片頭痛を起こしやすい食べ物
アミン類
チーズ・ワイン・ビールなど、発酵によって作られた食べ物や飲み物に共通して含まれる「アミン」という成分には、血管を収縮させる作用があり、その反動で血管が拡張したときに片頭痛を引き起こしやすくなります。柑橘類に反応する人もいるので、オレンジを食べたときやオレンジジュースを飲んだ時に症状が出るという人もいます。
食品添加物や着色料
食品添加物や着色料として食品に含まれている亜硝酸塩が頭痛を引き起こすこともあります。亜硝酸塩はハムやウインナー、明太子などの発色剤として、また、ワインの酸化防止剤としても使われます。
人工甘味料
人工甘味料のアスパルテームを摂取すると頭痛を訴える人も多いと言われています。
高糖質の食事
砂糖や生成された炭水化物をたくさん摂ると、血糖値が不安定になり低血糖症を引き起こし、自律神経バランスを崩して頭痛を引き起こすことがあります。頭痛のタイプに限らず、血糖値が安定していることは頭痛を防ぐためにもとても重要です。
遅延型アレルギー
食物アレルギーには、食べてすぐに反応を示す「即時型アレルギー」と呼ばれるものだけでなく、食品を摂取して数時間後~数日で反応が起こる「遅延型アレルギー」もあります。ある食品に対して遅延型アレルギーがあると、疲労感や倦怠感、湿疹、原因不明の身体の不調、そして片頭痛を引き起こすことがあります。遅延型アレルギーの有無を調べるには、特別な検査を受ける必要がありますが、普段毎日のように食べている乳製品や小麦などがアレルゲンとなっているケースが多いので、疑わしい食品を試しに二週間ほど抜いてみて体調が改善された場合は、その食品がアレルゲンとなっていたという可能性があります。ただし、遅延型アレルギーが起こるのは、その食品自体が悪いというよりは、腸内環境が悪いためにたんぱく質が十分に消化されないままの形で血液中に入ってしまうことが原因です。つまり、根本的な遅延型アレルギー対策は腸内環境を整えることであるということです。
まとめ
・人によって片頭痛を引き起こす食べ物は異なる。
・片頭痛を引き起こしやすい食べ物には、チーズ、ワイン、ビール、柑橘類、食品添加物、人工甘味料、高血糖の食品などがある。
・これらの食品を一時的に避けることは辛い症状を防ぐのに有効だが、片頭痛を根本的に解決するには、片頭痛を起こしやすい体質に改善していくことにある。
・片頭痛を防ぐには。血糖値を安定させることや、腸内環境を整えることも大切である。