こむら返りを始めとする筋肉の「つり」を予防するための生活習慣について。(「こむら返りの予防法 食事編」からの続きです)
血流を良くする
足のつりを防ぐためには、血流を良くすることで筋肉内のセンサーである「腱紡錘」が正常に働きやすくすること大切。そのためにはストレッチやマッサージ、足が冷えないようにすることも有効です。
寝ているときに足やつりやすいという方は、寝る前につりやすい部分を軽くストレッチをしたり、足首を動かしたり、自分で筋肉をほぐしたりしてみましょう。ふくらはぎだけでなく足裏のツボ押しなどもおすすめです。長時間歩いた日や、筋肉に負荷をかけたときは特に筋肉がつりやすくなりますのでしっかりケアをしてみてください。
睡眠中にふくらはぎが緊張しやすくなるのを防ぐ
睡眠中は足に布団の重みがかかってつま先が底屈(つま先を遠くに倒す動き)しやすく、ふくらはぎの筋肉が少し縮んだ状態が続き、腱紡錘にとっては微妙な状態が長時間続いていることになります。するとちょっとしたきっかけで筋肉が収縮するだけでこむら返りが起きやすくなると言われています。これを防ぐために、あまり重すぎる布団は避けることや、足首を固定してくれるサポーターやテーピングをするという方法もあります。
天気が良い日に散歩をする
運動不足や加齢による筋肉量の減少によって筋肉がつりやすくなることもありますので、ストレッチやマッサージだけでなく日常的に身体を動かして筋肉量を維持することも大切です。
また、筋収縮作用を調整するのに欠かせないカルシウムの働きを助けるビタミンDは、食べ物から摂取するだけでなく、日光を浴びることで身体の中で作られますので、外で適度な日光浴をしながらウォーキングなどの運動を行えば、運動不足とビタミンD不足と両方を防ぐことができます。