葉酸不足になりがちな人の5つの特徴とは?!

妊婦さんに欠かせない栄養素と言えば葉酸!

老化や動脈硬化の防止、消化器系の不調の予防、
もちろん美容と健康のためにも欠かせません。

この記事では、そんな葉酸について詳しく解説しています。

葉酸の働き

葉酸(ビタミンM・ビタミンB9)は水溶性のビタミンB群の一つ。

細胞の分裂や成長、DNAの形成、赤血球の合成のために必要な栄養素です。

従って、細胞分裂を繰り返し、成長をする胎児にとって非常に重要なため、妊婦さんにとって欠かせない栄養素の一つでもあります。

妊婦さんに限らず、葉酸が不足すると細胞分裂や造血にも支障が出て、身体の至る所で様々な不調を引き起こします。

また、葉酸は同じビタミンB群のビタミンB6、ビタミンB12とともにホモシステインから別のアミノ酸であるメチオニンへの合成を促進し、「ホモシステイン」の血中濃度を抑える働きもあります。

「ホモシステイン」は血中に存在するアミノ酸の一種。
必須アミノ酸のメチオニンが代謝されて産生される中間代謝物です。

ホモシステインは身体にとって必要な物質ではあるのですが、
過剰になると活性酸素を発生させて血管にダメージを与えるため、
増えすぎに注意しなければならない物質です。

葉酸不足によってどのようなことが起こるのか

葉酸不足によって以下のようなリスクが高まります。

・胎児の先天性奇形・・妊娠初期において葉酸が不足すると細胞分裂がうまくいかず、器官の形成に影響が出ます。女性が妊娠前から葉酸を摂取することで二分脊椎などのリスクを軽減できることが知られています。

・ホモシステインの過剰・・ホモシステインからメチオニンへの合成がうまくいかなるとホモシステインの血中濃度が上がり、老化や動脈硬化、心臓病の原因となります。

・消化器系の粘膜の障害・・口内炎や舌炎、胃潰瘍、食欲不振、下痢、十二指腸潰瘍など。(粘膜は生まれ変わりが激しいので細胞分裂に欠かせない葉酸は絶対に必要ということです)

・悪性貧血・・葉酸不足は赤血球細胞の生産にも影響し、巨大な赤芽球が増えて正常な赤血球が減る「悪性貧血」(巨赤芽球性貧血)を招きます。悪性貧血と診断されるまではいかなくとも、貧血や疲れやすいといった症状を引き起こすこともあります

・肌や髪の毛の不調・・葉酸不足によって、急にシミができたり、皮膚の色素沈着、ささくれ、髪の毛の脱毛などが起こることもあります

・精神状態に影響・・神経過敏、不機嫌、うつ状態、認知機能低下など。葉酸は脳の神経伝達物質の生成にも影響します。葉酸が不足すると認知症のリスクも高まります。

葉酸を豊富に含む食品

葉酸が発見されたのは今からさかのぼること1940年代。

アメリカの科学者が肝臓に含まれる悪性貧血予防因子がほうれん草にも含まれることを見つけ、
「葉酸」と命名したのが始まりでした。

葉酸はその名の通り、ほうれん草やブロッコリー、モロヘイヤ、アスパラ、パセリ、豆苗、アボカドなど、緑色の野菜に含まれます。

それから、もともと悪性貧血予防因子が肝臓に含まれていることが知られていたことからもわかるように、肝臓(レバー)にも多く含まれます。

その他にも、枝豆、トウモロコシ、納豆、焼きのりなどにも豊富に含まれます。

葉酸は熱や水、長期保存に弱く、調理によって失われやすいという点も考慮して、
新鮮な野菜を生で食べられるものは生で食べたり、調理法などを意識すると良いでしょう。

葉酸が不足しやすい人

①妊娠中の女性
妊婦さんは葉酸の体内需要が高まるので、
しっかり補給することが大切です。

②ピルを服用中の女性
ピルを服用すると腸管からの葉酸吸収が悪くなるため、
不足しないように注意が必要です。

③内臓機能が低下している人
胃酸分泌が少ない人や下痢が続いている人、
肝機能低下がある人、たんぱく質の過剰摂取、高齢者なども不足しやすくなります。

葉酸は腸内細菌でも合成されますので、腸内環境も大事です。

④食生活が乱れている人
コンビニや加工食品が多い人、
野菜不足の食生活を送っている人、
生野菜をあまり食べない人
なども当然不足しやすくなります。

大量の飲酒も葉酸の吸収や代謝を妨げるので要注意です。

現代人は不足しがちな栄養素の一つなのですね。

⑤遺伝的体質
そんなに葉酸が大事なら、不足しないようにサプリメントでいっぱい補給しよう!
と思いたくもなりませんか?
しかし、葉酸サプリは、自分の体質を考慮して摂取する必要があって、
場合によっては害になってしまうこともあります。

詳しくはこちら⇒「葉酸サプリのせいで体調不良になる?!葉酸サプリは体質を考慮することが大切

 

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