生理の時にお腹がゆるくなる原因と解消法

生理の時はお腹がゆるくなりやすい理由について解説します。

月経時、子宮が収縮することで子宮の内膜が剥がれ落ちます。

子宮を収縮させるためには、

『プロスタグランジン』

と呼ばれる生理活性物質※が働きます。

(※生理活性物質:生体機能を調節する体内の化合物の総称)

プロスタグランジンには平滑筋を収縮させる作用があります。

そのため、月経時にはプロスタグランジンの作用によあって子宮だけでなく腸も収縮しやすくなるため、月経時にはお腹がゆるくなりやすいんです。

プロスタグランジンには痛みを引き起こす作用もあります。

従って、プロスタグランジンが多過ぎると月経痛もひどくなります。

『プロスタグランジン』は、身体の細胞膜を構成している脂質を原料に作られます。

細胞の脂質は、普段食べている脂質の種類によって決定します。

肉や乳製品、サラダ油の多い食事は痛みや炎症を促進するプロスタグランジンを多くします。

『洋食から和食メインの食事に変えたら生理痛が軽くなった』

という話を聞いたことがある人も多いかと思いますが、

これはプロスタグランジンの過剰が軽減されたことによると考えられます。

従って、月経痛や月経時の下痢が気になる場合は、肉の多いコッテリ系の食事ばかりに偏り過ぎないように意識すると〇です。

(ただし、必ずしも『肉食が悪い』というわけではなく、むしろ肉食を増やした方が良い人もいるし、栄養の整え方は人それぞれです。)

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また、月経前や月経時の不調には、『プロスタグランジン』の過剰だけでなくホルモンバランスも大きく影響しています。

ホルモンの問題は月経に関わる不調だけでなく不妊や更年期障害などにも大きく関りますし、非常に重要です。

ホルモンバランスを整えるポイントはずばり、副腎機能を正常に保つことです。

なぜなら、ホルモン分泌を行う内分泌系はそれぞれが単独で働いているわけではなく、脳と副腎・卵巣・甲状腺といった器官がお互いに影響を受けあってバランスをとって成り立っているメカニズムだからです。

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尚、子宮内膜症などがあって病院での治療を要するケースもあります。

我慢できないほどの月経痛やひどい貧血などがある場合は必ず病院で診てもらうようにしましょう。

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