今日のテーマは、「栄養療法」と「サプリメント療法」の違いについてです。
「栄養療法」というと、足りないビタミンやミネラルなどの栄養素を見つけて、それをサプリメントで補う方法、というイメージをお持ちの方も多いのではないかと思います。
しかし、「栄養療法」と「サプリメント療法」は、似て非なるものであるといえます。
「栄養療法」の基本とは、食事から摂れる栄養素がしっかりと消化吸収されるように、条件や環境を整えることです。
単なる「サプリメント療法」との違いは、なぜ、身体の不調が起きたり、炎症が起きたり、足りない栄養素があるのかを知ることを重視するということです。
そして、それをクライアントさん自身に知っていただくことも、とても大切なことです。
例えば、自分自身の身体の状況を理解せずに、お医者様から言われるがままに食べ、サプリメントを飲んでも、結局症状が改善されず、クリニックのはしごをすることになってしまうことにもなりかねないのです。
原因不明の慢性化症状(不定愁訴)がある背景には、必ず原因があると言われています。
それは、サプリメントや薬が足りないからではなく、食事や生活習慣が原因となっていることがほとんどなのです。栄養を入れることばかりではなく、胃腸の状態を整えることも非常に重要です。
ただし、症状の悪化が進んでいて食事だけでは改善が難しく、始めからサプリメントや薬などを用いることが有効であるケースももちろんあります。
こうした考えに基づいて、食事や運動、必要に応じてサプリメントなどのアプローチを行っていくことが、「栄養療法」の基本となります。